「中学生の定期テストって、どう勉強させたらいい?」
「テスト前に頑張っているのに、成績がなかなか上がらない…」
「成績が下がってきたけれど、塾に通わせた方がいいの?」
保護者の方の、こんな疑問やお悩みに答えます!
この記事の内容
- 定期テスト大成功のための準備
- テストで成果を出すための勉強法
中学生のお子様にとって、定期テストは成長のチャンス!しかし勉強法を間違えれば、成果がでらず勉強自体が嫌いになることも…。
定期テストを活用しながら、高校受験に向けてお子さまを確実にステップアップさせたいですよね。
この記事は、中学生のお子さまの成績アップに役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事を書いた人
元塾長Webライターの「あずまか」です。
- 学習塾で10年間以上の指導経験あり
- 4年連続で公立入試“全員合格”達成!
- プロフェッショナル教育士
中学生が定期テストで成果を出すための準備
まずは、次回からすぐに実践できるテストの準備を解説します。以下の3つの準備を、お子さまと協力して徹底しましょう。
- 定期テスト成功の重要アイテムを揃える
- テストに向けての目標や作戦を立てる
- 定期テストに向けて学習環境を整える
1.定期テスト成功の重要アイテムを揃える
定期テストで成果を出すためには、まず以下の6つを揃えましょう。
定期テスト成功の重要アイテム6つ
定期テストはある意味、何が出るかを知る情報戦です。6つの必須アイテムを揃えて、出題される内容を分析しましょう。
1.試験範囲
テスト勉強の計画を立てる上で、最も重要なアイテム。
なぜなら、試験範囲には「何を重点的に学習するべきか」が書いているからです。
配付される試験範囲表は、以下のようなイメージ。
【◯◯中学校 1年生 1学期期末テスト】
科目 | 試験範囲 | 学習のポイント |
国語 | ・教科書P4〜60 ・国語の学習P2〜28 ・単元プリント →No.1・2・3 ・漢字スキル①〜④ ・作文 | 漢字はスキルから読み、書き20点分でます。 単元プリントは、試験直前に配付します。 |
試験範囲がテスト前に手元にないと、漠然と勉強することになります。
何がテストに出るか分からないと、やる気も学習効率も上がりませんよね。
定期テストの勉強をする際には、いつでも範囲が見られるようにしてください。
2.ワーク
定期テスト対策の教材としては、ワーク(問題集)は最重要です。
中学校の定期テストは、ワーク(問題集)から出題されることが多くなっています。
ワークの名称
- 「〜スキル」
- 「〜の徹底学習」
- 「〜ノート」
ワークの名称はいろいろあり、ノートと一体になっている種類もあります。
また、試験前後に提出物となることが多く、成績に関わる要素の1つです。
テスト勉強で最も大事なアイテムなので、解答冊子も忘れずに準備してください。
3.プリント
授業や試験前に配付されるプリントも重要です。
先生によっては、ワークよりもプリントから優先して出題することもあります。
また、プリントは紛失しがちな教材です。普段からファイリングをして、必要なときに取り出せるようにしましょう。
4.ノート
ノートに書いた授業中の板書も、試験攻略の重要なヒント。板書には、先生が大事だと考えることが反映されます。
また、授業中に書いたノートの中には「テストに出る!」というメモがあるかもしれません。
テスト前に出題に関する情報がないか、見返してみましょう。
5.先生からの情報
試験前の先生の発言には、大きなヒントが隠れていることがあります。
試験問題のヒントを、先生がポロッとこぼすかもしれません。
例えば、
- 直前に配ったプリントから出る
- ワークの○ページから出る
- 学習委員が作った予想問題から出る
という感じで具体的に教えてくれることも少なくありません。テスト前は、特に先生の発言をよく聞きましょう。
6.過去問
兄や姉が同じ先生の授業を受けていた場合、過去の定期テストの問題用紙があるとラッキーです。
似たような問題や全く同じ問題が出る可能性があります。
学校の先生には、毎回問題を作り変える先生もいますが、過去の問題を少しずつ変えて作成する先生もいます。
弟や妹がいるときは、テスト問題を念のため保管するのがおすすめです。
2.テストに向けての目標や計画を立てる
テストが近づいたら、目標や計画を決めましょう。目標や計画の立て方をご紹介します。
目標を「数字で」決める
テスト勉強を始める前に、目標を数字で決めてください。数字で決めたほうが、成果を振り返りやすくなるためです。
目標を数字で立てる際の例
- 目指す順位
- 合計得点
- ある教科の得点
テストによって難易度や平均点が変動するので、できれば順位を目標にするのがおすすめです。
順位を目標にしておけば、今後の推移を見て成果が比較しやすくなります。
「◯時間勉強する」とか「提出物を早めに終わらせる」という行動目標ではなく、数字で目標を立てましょう。
計画を「見える化」して立てる
まずはやるべきことを「見える化」するのが大事です。次の3つのステップで、計画を立てましょう。
- 「何を勉強するか」
- 「何から勉強するか」
- 「どのくらい勉強するか」
1.何を勉強するか
まず各教科の試験内容を項目化して「何を勉強するか」が見えるようにしてください。項目化の例は、表のような感じです。
教科書のページ数 | 単元名 |
教科書P4〜60→ | 『野原は〜』 『にじの〜』 『ダイコンは〜』 |
教科書のページ数だけでは、どんな単元があるのかわかりません。単元名にすると、試験範囲の広さと難易度を実感できます。
2.何から勉強するか
項目化したら、優先順位を決めましょう。「何から勉強するか」が見えると、勉強が始めやすくなります。
国語の例)
漢字→ワーク→プリント
得点になりやすい暗記から、優先するのがおすすめです。
3.どのくらい勉強するか
時間ではなく「解く回数」を目標にしてください。
たくさん時間をかけたかより「身についたか」が大事です。例えば、国語の試験勉強では、
- 漢字は3回
- ワークは2回
- プリントは2回
というイメージです。
苦手なところは多く、得意なところは少なく調整すればOKです。仕上がり具合を見て、解く回数は調整していきましょう。
3.定期テストに向けて学習環境を整える
成果を出すためには、集中できる環境も作りましょう。質の高い学習をするためには、集中できる環境が不可欠です。
学習環境は、以下の2つに分けられます。
- 物理的な環境
- 心理的な環境
物理的な環境
まずは勉強する空間を整えましょう。学習スペースに、モノが多いと気が散ってしまいます。
例えば、
- 机の上
- 机の周り
- 部屋の中
- スクールバッグの中
が散らかっていると、モノを探す時間が多くなり、他のことに気を取られます。
自分で管理させるのが理想ですが、難しい場合は一緒に環境作りをしてあげてください。
心理的な環境
試験前の時期は、テスト勉強に集中できる状況を作りましょう。
あまり忙しくなくても、やることが多いと心の切り替えが難しくなります。
大人でも、イベントがたくさんある中で、勉強するのは大変ですよね。
例えば、
- 習い事は日程を調整する
- 試験前の部活は休む
という感じで対応できます。
お子さまの意向もうかがいながら、試験に集中できる時間の余裕を作りましょう。
中学生が定期テストで成果を出すための勉強法
定期テストは、方向性を間違えなければ、成果につながりやすいテストです。この記事では、各教科の「ここだけは抑えたい」というポイントを紹介します。
各教科のポイント
※タップしてジャンプ可能!
成果を出すために、効率の良いテスト勉強をしましょう。
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>> 成果が出ない勉強法3選|こんな勉強法は絶対にダメ!(準備中)
英語の勉強法
高得点を取るための最優先事項は「単語・熟語」の暗記です。
単語や熟語がわからないと、他の問題もスムーズに解けません。定期テストの問題構成は、以下のようになっています。
- 単語・熟語(30点)
- 文法(30点)
- 長文・対話文(25点)
- リスニング(15点)
※配点は作成する先生によって異なる
通常は「単語・熟語」や「文法」などで、6〜7割ほどの配点になっています。
「単語・熟語」は、出題元が明確な場合も多く、覚えれば得点につながりやすい分野です。
また「文法」は、テスト前の努力だけでカバーするのは困難です。
苦手なお子さまは、普段の学習の理解度を上げるか、テスト前に疑問を解決する環境が必要になります。
上位を狙うなら、まずワークやプリントを隅々まで最低2回解き、教科書の音読までやりましょう。
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数学の勉強法
数学は、基礎計算・基礎知識の問題から固めてください。基礎の理解ができていなければ、応用問題は解けません。
数学の配点例
- 基礎計算・知識(60点)
- 応用問題(40点)
※配点は作成する先生によって異なる
一番点数が取りやすいのは、単元ごとの初歩的な計算や知識を確認する問題です。基礎が取れるだけでも平均点は取れます。
数学が苦手なお子さまは、繰り返しワークやプリント解いて、まずは基礎を固めることに集中してください。
高得点を目指すなら、疑問を解決して、自力でワークの問題が一通り解けるようにしましょう。
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国語の勉強法
国語の定期テストで高得点を取るためには、まず暗記系の学習から行いましょう。
漢字や語句に関する問題は、覚えたものがそのまま出題され、誰でも勉強がしやすい分野です。
国語の問題構成の例
- 漢字・語句
- 古典・詩歌
- 文法
- 文章問題
- 作文
最近は、その場の思考力や表現力を問う問題が増え、対策しにくい側面もあります。
しかし、ワークやプリントを隅々まで解くというのが対策の基本です。
高得点を狙うためには、ワークがすらすら解けるだけでなく、普段から作文や記述に慣れておく必要もあります。
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理科の勉強法
理科はとにかく学校のワークやプリントを、徹底的に解きましょう。3回も解けば、かなり得点力がつきます。
理科の問題構成
- 語句・知識
- 計算・作図
- 記述
名称を答えるような「語句・知識」の問題は、覚えれば答えられるので得点しやすくなっています。
一方で、数学的な要素のある「物理」や「化学」の計算問題や作図は、苦手なお子さんが多いところです。
難易度の高い問題は覚えるのではなく、根本を理解して、繰り返しトレーニングをしてください。
高得点を狙うためには、記述問題の対策まで行いましょう。
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社会の勉強法
社会のテスト勉強は、ワークやプリントを3回解きましょう。
社会の出題は、語句や知識についての問題が多く、暗記が結果を左右します。
暗記の際には、次のポイントを押さえてください。
各分野のポイント
地理 | 重要語句は、地図を使って必ず場所と関連付けて覚える |
歴史 | 出来事や法令、人名を歴史のストーリーと一緒に覚える |
公民 | 法律の内容や名称、細かな数値を区別しながら覚える |
記述の問題には、資料を読み取ったり、その場の思考力を試されたりする難しい問題もあります。
しかし基本は、やったことのある問題が出るので、高得点を取るためにはワークやプリントを完璧に仕上げましょう。
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中学生の定期テストは対策すれば成果が出る!
最後に、この記事を振り返りましょう。
この記事のまとめ
- 定期テスト成功は6つのアイテムがカギ
- 成果を出すためには目標や作戦が大事
- 周りの協力や学習環境の整備をしよう
- 各教科の特性に合わせた対策をしよう
中学生の定期テストは、塾や特別な教材に頼らなくても、成果を出すことは可能です。
元塾講師の目から見ても、学校の教材を使った家庭学習だけで、十分対応できると断言できます。
しかし、自ら効率のよい勉強スタイルを身につけるのには、個人差があることも事実。
保護者の皆さんが、いつまでも一緒に準備をしてあげる訳にもいきませんよね。
親子の距離感も難しい時期なので、意思疎通がスムーズに取れないことも多いかもしれません。
そんなときは少し距離感を変え、ぜひやる気を引き出すプロにご相談ください。
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